ライセンスを取得するためには、前項でも触れたけど「JAF」の会員であることが必要だ。これは前提ね。(最近は限定Aライセンスというものあって、これはJAF会員である必要はないらしい・・・けどこれは割愛)
また、ここで説明する「ライセンス」の取得法は、「Bライ」の話だ。
さて、ライセンスを取得するにはいくつか方法があり、現在のところ取得方法は3つある。
- 座学で講習を受けてライセンスを申請する。
- クローズド競技に出場し出走記録を貰ってライセンスを申請する。
- JAF登録クラブに推薦してもらう。
これらのいずれかでライセンスは取得できる。
それでは順を追って説明しよう。
まず、「座学で講習を受けてライセンスを申請する」という方法だが、これがイチバン一般的な方法だと思われる。
JAF登録クラブが主催してくれる「講習会」に申し込み、2時間ほどの講義を受けた後、JAFに対してライセンスを申請するというものだ。
講義は主に安全規定や車両規定など、最低限必要な知識をテキストを使って教えてくれる。2時間ではほんの概要しか出来ないが、ちゃんとルールを知った上でライセンスを取りたいという人にはお勧めだ。
講習会開催の情報はいろんな所で手に入る。
まずはおなじみの「PD」誌、その他JAFの会員なら毎月送られてくる「JAFメイト」にも日程が載っている。また、JAFのホームページにも「Bライ講習会案内がある。
これらでチェックして申し込めばOKだ。
親切にも土日や夜に開催してくるクラブも多いから、社会人でも無理なく受けることが出来るだろう。
次に「クローズド競技に出場して出走記録を貰ってライセンスを申請する」という方法だ。
「競技会に出てみよう!」でも紹介したが、競技会には「クローズドクラス」というライセンス不要のクラスが設定されていることがある。
これらの競技会に出場し、「確かに出走しました」という『出走証明』を主催者にしてもらうことによって、ライセンスを取得する権利が発生するのだ。言わば実地訓練というやつである。
競技への参加方法は「競技会に出てみよう!」を参照してもらいたい。
競技にいきなり参加するのはチョット勇気が必要だが、そんなに難しいものではない。
ただし、注意することがひとつ。場合によっては主催者がイベント当日ライセンス申請用紙を用意していない場合があるので、念のためあらかじめ「ライセンスを取得したいので、申請用紙を用意してもらいたい」旨を申し出ておくとカンペキだ。
最後が、「JAF登録クラブに推薦してもらう」という方法だが、これは読んでそのまんまである(笑)。
ただし、その推薦してもらう根拠が必要だから、やっぱり何らかの経験が必要となる。
したがってその経験を積むためには前項の「クローズド競技」に出場するのがイチバン早いということになるだろう。
それ以外では、例えば“かつてはライセンスを持って競技会に参加していたが、しばらく休んでライセンスも切らしてしまった後、再びライセンスを取ろう”という場合にはこの方法が使える。
申請用紙自体にはそれほど難しい欄はない。
現在のライセンスには写真が入るので、インスタント写真で顔写真を2枚用意しよう。
また、最初はあんまり勧めないが、ライセンスに載せる名前は「仮名登録」と言って、必ずしも本名と同じでなくてもいいので、読まれにくい漢字の名前の人などは平仮名登録するという手もありだ。芸能人などはこれを利用して芸名でライセンスを取得できるわけである。
ただし仮名登録を行ったら、競技の世界での名前はすべてそのライセンス名になるし、JAFの判断でその名称は拒否されることもある。
申請は基本的に窓口に持参して行うが、郵送でも可能だ。
現金書留に、申請用紙と必要なお金、郵便切手を貼った返信用封筒を入れて、各地区のJAFに送ればいい。
各地区のJAF窓口は、ライセンス申請用紙にも記載されているし、JAFのページでも参照できる。
こうして申請用紙を提出すると「仮ライセンス」が発行される。
窓口ならその場で発行されるし、郵送なら送られてくる。
写真入りの本ラインセンスは製作に時間がかかるので、「仮ライセンス」はそれまでのツナギのライセンスという位置付けになる。しかし、有効度はホンモノと全く同じだ。
1ヶ月くらいするとちゃんとホンモノのライセンスが送られてくる。
これで晴れて立派な「ライセンスホルダー」となれるわけだ。
ライセンスの下ではどの選手も対等。
F1ドライバーだってライセンスのランクは違うけど同じライセンスホルダーなのだ。
こう考えるとF1やWRCといった競技も、また違う観点から見る事が出来るので、結構面白い。
ライセンスを取ってから、いかに速く走るかはドライバー自身の仕事である。
ひたすら精進して全日本をめざせ!