まえがき

ジムカーナってなんだ?

練習会に行ってみよう。

次は競技会だ。

ライセンスを取ろう。

ハマっちゃったあなたに。

快適ジムカーナのススメ。

▼付録

慣熟歩行のセオリー

国内競技車両規則(抜粋)


練習会に行ってみよう!

「ジムカーナをやってみたくなった」と思ったあなたは、まずは『練習会』から参加するといいだろう。

もちろんジムカーナの大会(競技会)に直接参加してもいいのだが、それはキャッチボールを出来ない人が試合に出るようなものだから、無謀でもあるし本人もビビってしまうだろう。
ナニゴトも基本からということで、練習会でジムカーナの走りをたっぷりと体験するのがいいと思う。

練習会とはいえ、初めての世界に飛びこむには勇気がいるけれど、なにも取って食われるわけじゃない。
誰だって初めてのときはあるから、遠慮しないで飛び込んでみようじゃないか。

というわけで、初めてのアナタのために練習会の参加のしかたを、順を追って見てみよう。

 

 

●どこへ行けばいいの?
――まずは練習会情報をGETせよ

練習会は、ほとんど毎週末どこかで誰かが開催してくれている。
これらの練習会に参加させてもらうのがイチバンだろう。
だから、一番最初にすることは、練習会がいつ、どこで行われているかという情報を得ることだ。

現在、こうした練習会情報を得る方法としては、大きく分けて二つある。
一つはモータースポーツを扱う雑誌による練習会情報、
二つ目は、インターネットによる練習会情報だ。
それぞれ見てみよう。

実はジムカーナをはじめとした参加型モータースポーツをテーマにした雑誌がある。「PD(プレイドライブ)」誌だ。
以前あった「Speed Mind」誌は、残念ながら突如廃刊となってしまっており、現在はPD誌がほとんど唯一の「参加型モータースポーツ雑誌」である。

ジムカーナやダートトライアル・ラリーといった、参加型モータースポーツ参加者の間では非常に有名な同誌だが、いかんせん特定のマーケットを対象にした雑誌だから、発行部数はそれほど多くない(^^ゞ
おそらく大きな書店なら置いてあるし、コンビニでも扱っているところもあるけど、いずれにしても発売日の毎月1日に買いに行かないと、無くなってしまう可能性は高い(涙)。

こうした雑誌のイベント情報欄は、以前は唯一の情報源だった。
PD誌は、さすがに情報集積度としては高いものを誇っているが、そこはやはり刊行物。発行の関係で、情報があらかじめ早い段階で投稿として送られて来なければ、漏れてしまう。
しかし、開催する側からみると、多くの人に見てもらえる手段としては、現在でも一番有力だと言えるだろう。

つぎに、インターネットによる練習会情報だ。
現在はインターネットが大きく発達しているので、以前から比べてもネット上で手に入る情報は飛躍的に多くなっている。いつでもリアルタイムで情報が更新されるインターネットは、現代社会にはもっともマッチした情報伝達手段といえるだろう。

こうした練習会情報を集積して公開しているサイトは、各有志にによって運営されている。
主要なところを紹介しよう。

「イベント・練習会スケジュール表」
当ページが公開している。
カレンダー形式により見やすくしてあるのが特徴で、関東近辺のイベント・練習会情報は、現在ネット上で閲覧できる情報としては、一番の集積度があると自負している。

MAX777(加藤さん)のページのイベント宣伝だ。
なんつっても一番老舗で見ている人も多く、充実している。

MAFさんのページ
「初心者向け」の練習会を、素晴らしい運営で勢力的に行われているMAFさんのページ

もし競技車両を得意とする近くにショップがあったら、そこに行って「練習会ありませんか?」って聞いてみるのも手だ。
たいていそのショップを中心としたクラブ(JAF加盟クラブ、準加盟クラブ)があるので、そこが主催する練習会ある場合もあるし、そうでなくても親切に教えてくれることだろう。
走り屋系とは違った車種で、派手なカラーリングの車が置いてある店はたいていこういった競技系ショップだ(笑)。クルマのメンテのときにお世話になることもあるから、行ってみる価値はある。
また、すでにJAF加盟クラブ・準加盟クラブに入っていたり、友達にクラブ員がいたら、そこが主催する練習会情報を聞いてみるといいだろう。

さて、そうした練習会情報を手に入れたら、最初に起こすべきアクションは、『主催者に問い合わせる』ことである。
まだ参加できるか(台数制限がある場合もあるからね)、参加費用、支払方法、集合時間、場所などを電話なりメールなりで確認しよう。
この際に「初めて」であることを告げると、さらに親切に対応してくれるところもある。

ジムカーナ場は関東近辺には意外にたくさんあるのだが、たいていは田舎にあって(^^ゞ、しかも分かりにくいところにある。
主催者によっては地図を用意してくれるところもあるが、ない場合はネットを活用しよう。(当ページでも用意しようと準備しているのだが、一向に進まない(^^ゞゴメンナサイ)
ちょっと情報は古いが、佐藤選手のページCircuit Informationなどは非常に便利だ。
その他個別の情報に関しては以下を参照するといいだろう。

◆『浅間台スポーツランド』
当ページ内のルートマップ
◆『関越スポーツランド』
関越スポーツランドHP
◆『筑波サーキット』
筑波サーキットHP
◆『ツインリンク茂木』
ツインリンクもてぎHP
 

●なにを準備すればいいの?
――走るための基本装備

えーっと。
まず、クルマと免許(笑)

あたりまえではあるが、これがないと走れないもんね。特に免許は忘れずに!

その他には、次のものを最低限用意しよう。

アイテム編

ヘルメット
ヘルメット他
使用中のもの。汚くてゴメンナサイ(^^ゞ
これがないとまず走らせてもらえない。
また、ヘルメットには安全に関する規格があって、競技に使用する場合は『JIS C種』規格以上のもの(SNELLなら可)が必要となる。規格にあっているかどうかはヘルメットをひっくり返して、内装のアタマのてっぺんあたりに貼ってあるシールで確認できる。AraiやSHOEIの物ならまずOKだが、ディスカウントストアで売っている『半ヘル』や安物だとたいてい【SGマーク】のみなので不可。
ヘルメットは決して安くないけど、自分の頭を守る最初で最後のウルトラ重要な装備だから、絶対に手を抜いてはいけない。

グローブ
指が出ないタイプのもの。軍手はダメ。なるべくならレーシンググローブを用意したい。最近はオートバックスなど普通のカー用品店でも、FETなどのグローブは3〜6千円で購入できる。

ビニールテープ・ガムテープ
これは忘れるとけっこう困る、かなーり重要装備!
後で説明するけど、エンジンルームのテーピングや、ゼッケンを貼るのにビニールテープは必要だ。ガムテープは布製のタイプがいい。ボディに合わせたカラーガムテープなんかがオシャレね(笑)。万が一の応急修理等、とにかく使いでがあるのだ。

レジャーシート
そうそう、草原に広げてお弁当食べて・・・じゃなくて(笑)、降ろした荷物を置くのに使う。大き目の物がいい。工事現場で使うようなデカいブルーシートだとなお可。レジャーシートならコンビニでも売っている。しかしブルーシートの方が、ホームセンターに行くとでかくて安いのが売っている。

服装

長袖・長ズボン
これはモータースポーツのドライビングの際には最低限のお約束。もちろんレーシングスーツが一番望ましい。長袖・長ズボンが必要なのは、肌が露出しないようにという目的がある。万が一の場合、ガラスの破片その他から、出来うる限り身を守るための安全上の配慮だ。真夏などの暑い時は、運転する時だけ長袖・長ズボンを着て、普段はそれ以外はTシャツ・短パンってのもアリ。

サンダル・裸足はダメ。土禁でもガマンしなさい。
激しいGの中で確実なペダル操作をしなければならないから、底が薄めのスニーカーがお勧め。もちろんレーシングシューズなら最適。

クルマの点検
オイル・冷却水
量と汚れをチェック。かなりの高負荷がかかるから、オイルはキレイな方がいい。「最近換えてないよなぁ」と、胸に手を当てて思い当たる人は、そっこーでカーショップへGo(笑)!ちなみに、一般には3千キロくらいで換えるのがいいとされているようだ。特にターボ車はオイルの量が少なかったり極端に汚れていると、マジでエンジン壊すこともある。
タイヤ
タイヤはなんつっても自動車を走らせる最重要部品の一つ。残り溝は必ずチェック。それと「3年じっくり寝かせた熟成タイヤ(^_^;)」なんかは、ゴムが劣化して亀裂などがないかもチェキラ。タイヤは出来ればハイグリップな方がいいね。ハイレグならもっといいけど(意味不明)。
荷物
ぬいぐるみとかカセットとかCDとかゴチャゴチャ置いてたら、片っ端から降ろした方がいい。トランクルームも同様。現地でお店広げることになっちゃうから。
工具類
車載工具、テンパータイヤは持っていこう。最低限パンクしてもタイヤくらいは換えられる工具。ちょっと車が好きな人なら工具類は割と持ってる人が多いけど、出来るだけ持って行った方がいい。まぁ・・・それ以上のトラブルが起きた場合は、どうせ中途半端な工具じゃ歯が立たないので、そこら辺は開き直りっす(笑)。
くわえて、タイヤの空気入れを持っているとイイだろう。カーショップで電動式のが売っている。
 

●こんなクルマでもいいのかな
――オヤジのクルマでもOK

基本的に、練習会の場合、車検に通る車なら何でもいい(笑)。

競技会となると、後述するJAFの国内競技車両規則という決まりの中で、競技車両として改造の度合いを細かく決められているので、ひとえにそうとは言い切れなくなるのだけれど、しかしこれらにしても「最大限そこまでやってもいいよ」というもので、そうしなくてはイケナイという類のものではない。
特にN車両・SA車両またはB車両と呼ばれる競技車両は、あくまで車検に通ることが前提なので車検が認める改造範囲よりも狭く、いずれにせよまったくのノーマル車両ならなんの問題もないのだ。

練習会には別に車両規則が適用されるわけではないので、最近の車検制度緩和に伴って多くなった改造車も、練習会ならOK。
ただし、『排気音が異様にウルサイ』車両のは断られることがあるから、その点は注意すること。
ジムカーナ場はたいてい田舎にあるけど、全開走行するわタイヤのスキール音はするわで、ノーマルでも相当うるさい。まして最近のブっといマフラーなんかだとシャレにならない場合がある。
そんなわけで、主催者によっては改造度合いを制限するところもあるので、申し込む際には必ずチェックが必要。

また、車両は何でもイイ・・・・とは言っても、さすがに限度はある。

軽だろうがワゴンだろうが、オヤジクルマだろうが古い車だろうが関係ないのだが、RVやワンボックスについては、ちょっと注意した方がいいと思う。
全高の高いクルマは、やはり重心も高い位置にあるので、急激に強烈なGがかかった状態などでは、小さなキッカケにより容易に転倒するおそれがある。
クルマというのは予想以上にけっこう簡単にひっくり返るものなのである(^^ゞ
とはいえ、RVやワンボックスは不可能か・・・?というと、そうでもない。実は僕も華麗にターンを繰り広げるワンボックス車両を知っている。

そうした注意を踏まえ、自分で責任が取れるのであれば、車両は何でもいい。
自分が乗っているクルマで、即モータースポーツを味わえるという点が、ジムカーナの最大の「ウリ」なので、積極的に参加しよう。オヤジのクルマだって、ちゃんと使う許しさえ得ていればいいじゃないか。
ただ、古くて整備状況が悪くて、すぐに壊れてオイルをコースにぶちまける・・・とかいう状態の勘弁ね。

 

●ライセンスなんてないけど・・・
――そんなものは後回し

大丈夫。
前項でも言ったけど、練習会は競技会じゃない。だから、「競技運転者許可証」つまりライセンスは必要ないのだ。免許だけで充分。

というわけで、ライセンスはジムカーナの大会に出ようと志した時点で取得しても遅くない。しかも大会にもライセンスなしで出れるクラスがあるから、ジムカーナを始めようと思ったら即ライセンス、という必要は全くない。

 

●ついに来た!でもなにすればいいんだろ
――着いたらやること

ジムカーナの朝は早い(マジで・・・シャレになんないくらい)。
たいてい6〜7時にはゲートオープンするから、それに間に合うように行くためには、当日は相当朝早く起きる必要があるはず。前日は早寝しよう(^^ゞ

さて、現地に到着してみると、なにやら派手なクルマが停まっていて、手慣れた手つきで何かやってる。
おいおいどうすりゃいいんだ?
というわけで、朝会場に着いてからとりあえずやることを、順を追ってみてみよう。

主催者によっては入口でパンフレット等を配り、車を止める位置(パドック位置)を決めてくれるところもあるが、普通の練習会は自由に停めていいことになっている。特に指定が無いようだったら、空いているところに邪魔にならないように停めよう。

で、周りではきっと、派手なクルマがジャッキアップされてタイヤ交換とかしているはずだ。
ボンネットなんか開けちゃって、これまたなんかやってる。
俺はやらなくていいのかな?
な〜んてことはこの時に気にすることはない。着いたらまずやることは『受付にいくこと』である。
受付
受付はだいたいこんな感じ。

コース脇にはたいてい事務所のような小屋があり、そこで計時やアナウンス等の運営を行う。受付もそこでやっているはずだ。
多分人が集まってるし、スタッフらしい人がウロウロしているから行ってみると分かる。放送で教えてくれることも多いけど。
で、受付で名前を告げ、申込書を書いてお金を払えば、今日のコース図とゼッケンをくれる。
これで受付は終了。ゼッケンを持ってルンルン気分でクルマに戻ろう。

さて、クルマに戻ったら準備だ。

【やることその1】:荷物を降ろす

片っ端から降ろす。
とにかく降ろす。
降ろせるものは全部降ろす!(^^ゞ

荷物を降ろす
ぜ〜んぶ降ろします。
ゴテゴテ付けてる『アクセサリー類』は片っ端から降ろす。
そこいらに入れてる『小銭』
『カップホルダー』に乗っかったままの『空缶』
『カセット』・『CD』、『MD』、『ごみ箱』
今時いないと思うが後づけの『変な灰皿』
『ムードランプ』(意味ねーなコレ)、
ルームミラーにかけてる『邪魔なネックレス』(なんなんだよコレは。最近はフサとかレイまでかけてる奴がいるな。あぶねーっつの)、
『座布団』(腰傷めるぞオイ)、
『ぬいぐるみ』、『チャイルドシート』、『ティッシュペーパー』、『地図』その他モロモロ。
トランクの中もカラッポにすること。出来ればスペアタイヤも外した方がいい。
【理由】:走行中に飛んできます。

【やることその2】:テーピング

やおら自分の手にバンテージよろしくテープ巻くの、なしな。
「筋傷めちゃって・・・」なんて演技も、禁止な(^^ゞ(いねーよそんな人)。

ここで言うテーピングとは、エンジンルーム内の液が漏れる可能性があるところや、外れちゃ困る所にテープで封印するという作業の事だ。

  • ブレーキ・クラッチのマスターシリンダーの蓋、
  • ウォッシャータンクの蓋、
  • パワステオイルタンクの蓋、
  • バッテリーの+端子
すべて“×”印になるようにしっかりと封印しよう。
テーピング1 テーピング2 テーピング3
ブレーキフルード・クラッチフルード バッテリーのプラス端子 パワステのリザーバータンク

※バッテリーのプラス端子については、最近のクルマは必ずカバーがついているから、わざわざテープで絶縁しなくてもイイのではないかという人もいるし、実際現在は競技規則上もテープによる絶縁の義務はなくなっている。しかし、車両のクラッシュの場合にはどういう力が加わるか予想することは不可能であり、万が一衝撃で+端子が外れ、ボディと接触して出た火花が、漏れた燃料に引火すれば火災になる。義務があるかないかではなく、安全対策意識として、当ページはは+端子の絶縁を強く推奨する。

【やることその2】:その他

指定された位置にゼッケンを貼ろう。
ゼッケンはビニールテープなどで4辺すべて貼ること。ケチって角だけ・・・というのはダメ。走行中の風圧をナメちゃいけないね。もし剥がれてコース上に散乱してしまったら、後続車やオフィシャルに迷惑になる。

走行用のタイヤを別に持ってきているのなら交換しよう。
実は、なんで周りでタイヤ交換しているかというと、『セミスリックタイヤ』という特別なタイヤに履き替えるためなのだ。
それからボンネットを開けてなにやらやっているのは、テーピングの他に、減衰力調整式のショックアブソーバーの番手を調整し、セッティングしている場合もあるのだ。
たとえ替えるタイヤがなくても、空気圧の調整はしておくのが望ましい。空気の抜けたタイヤ、また逆に入り過ぎているタイヤは危険である。

 

さて、車両の準備が終わったら次は『慣熟歩行』だ。

慣熟歩行
慣熟歩行の模様。
おそらくもらったコース図を見た途端、めまいがしたはず(笑)。
実際コースを見回してみると、ダダっ広いジムカーナ場にパイロンがポツポツ、またはウジャウジャ置いてあるだけ。コース図もたいていヘッタクソな図面でラフに書いてあるだけだ。
こんなの見ただけで覚えられるわけがないから、実際に歩いて見分する『慣熟歩行』を行う。

主催者から「○○時までコースオープンです」とか、「慣熟歩行をして下さい」というアナウンスがあったらコースに入ってもOK。
基本的に「コースオープン」の時にしか、オフィシャルと走行選手以外はコースに入ってはいけない。

さて、この慣熟歩行はただ歩くだけじゃない。それじゃ散歩と同じである(笑)。
ジムカーナにおいて、この慣熟歩行というのは想像以上に重要なことである。なので、慣熟歩行で行うべきことは別稿にまとめた。慣熟歩行のセオリーを参照しよう。

慣熟歩行が終わると「ドライバーズミーティング(またはドライバーズブリーフィング)」だ。
これは要するに「朝礼(懐かしい・・・)」だね。
ドライバーに対する注意事項やお知らせは、大体ここでまとめて言われる。質問があればここでどんどんしてみよう。
非常に重要なミーティングなので必ず出ること。初心者向けの練習会だと、コツなどを教えてくれるところもある。こいつが終わるとやっと走行開始なのだ。

 

●みんな速そうだなぁ
――遅くても笑う人はいない

走行が始まり、他の選手の走りを見てるとなんだかスゴク上手に走っている。
カッコいいじゃんかよ。
どうしよう、
俺にはこんなこと出来ないぞ。
俺ってカッコ悪い?

・・・などとしょーもないことを気にしないことだ。だって、最初っからウマく走れたら、みんな全日本選手なんだから。

それに、これは変な言い方かもしれないが、ハッキリ言ってあなたの走りなんぞ誰も見ちゃいないのである。

もちろん見てはいるけれど、あの走りをしたのはゼッケン何番の誰ダレだ、な〜んてくだらないことを思ってる奴はいない。そんな暇なチェック魔はいない(笑)
誰だって最初は難しいことを身を持って知ってる。だからカッコよく走ろうなど、考えて変に緊張しないこと。

そんなことより、ミスコースをしないように気を付けよう。ジムカーナ選手にとって、どんなに速くてもミスコースをするのは一番コッ恥ずかしいことなのだ。

な〜んて気休めを言ったところで、やっぱり自分の走行が近づくとドキドキしてくる。緊張してしまう。何しろ初めてなんだから当たり前だ。
でも落ち着いて、クルマに乗る前に、これだけは確認しよう。

  • 「ボンネット閉めたか?(こりゃ気づくわな)」
  • 「トランク閉めたか?(意外と忘れる)」

そしたら次は、
  • 「ヘルメットをしっかり被ってあご紐締めて」
  • 「グローブをして」
  • 「シートベルトをしっかり締めて」
自分のゼッケンが近づいたらスタートの列に並ぼう。
ドライビングポジションなどは割愛ね。まさかふんぞり返って肘ついて運転する人いないよね?
スタートラインに誘導されるのでそれにしたがい、スタートフラッグが振られたらスタート!
さぁ後は、自分の思う通りに走ってみよう!!

・・・・・・さて、
一本とにかくがむしゃらに走ってきたあなたの頭の中は、もう真っ白のはずだ。
「お・・・面白れぇ!」と思うか「・・・つまらん」と思うかはアナタ次第だが、生半可な難しさじゃないことは薄々分かるはず。
だが、この時点でテクニック云々を気にすることはない。
多分アクセルさえまともに床まで踏めなかったと思う。ブレーキもうまい人のはるか手前から踏んで、停まるような速度で曲がっているか、オーバースピードでアンダーだしまくりだったはず。

しかし、これで「もっと速く走りたい」と思ってしまったら最後、あなたはもう引き返せない道に一歩踏み出してしまった事になる(笑)。
あなたの前にあるのは「自動車競技」という魔力を持つ世界だ。
練習を積んで、目指すは全日本チャンピオンだ!?

 


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