さて、無事申込が終了すると、「確かにあなたの出場申込を受け付けて受理しましたよ」ということを証明する『受理証』が、当日までに送られてくる。
基本的に初級者イベントならば『不受理』となることはあまりないのだが、台数が規定をオーバーしちゃったりすると「だめ〜」となることも希にある。
上位の大会になると、過去の戦績によっては受け付けてもらえないということは往々にしてあるのだ。この時、同時に当日のスケジュールももらえることが多いので、チェックしておく。
試合の日が近づくと、さすがに緊張してくる。
前日などは結構高ぶっちゃったりして眠れなくなることもあるだろう。でも準備だけはシッカリして、十分体を休めておくこと。
試合前日に持っていくものをすべてチェック。基本的に装備は練習会の時と変わらない。『練習会に行ってみよう』の「なにを準備すればいいの?」を参照のこと。
当日朝は、とにかく遅刻することだけは絶対に避けなければイケナイ。
遅刻してしまったら基本的には出走させてもらうことはできない。
お金を払ってるんだから・・・という主張は通じない。これは競技なのであって、規則に則って戦うことを、すでにあなたは自ら了承しているのだ。
たとえ間に合ったとしても、駆け込むようではその分精神的に余裕がなくなって、走るどころではなくなる。
遠い人は大変だけど、スケジュールをチェックして、途中で渋滞があっても絶対に間に合う時間に家を出るようにしよう。
たいていジムカーナ場ってのはド田舎にあるから、早朝というよりはほとんど夜中に出発する事になるけどね。だからこそ、睡眠不足に備えてしっかり寝ておくことが大事なのだ。途中のコンビニで昼食その他の食料は買っておくこと。
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朝のパドック風景。緊張で身が引き締まる。
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●会場に着いたら・・・
さて、会場に着いた。
多分、練習会の時とは比べ物にならないくらいたくさんのクルマが集まっていて、しかもさらに派手派手なやつとか速そうなのがうじゃうじゃいる。これを観るだけでもう緊張はまず第一のピークを迎える。
しかし、ビビっちゃいけない。ここでは何食わぬ顔をして(なんでや・・・)入口でパドックの場所を確かめ、鼻歌でも歌いながら決められた位置にちゃんと停めよう。
台数が多いからパドックが狭いことも多いけど、そこは隣の人とうまく譲り合うこと。
だからパドックで隣同士になった人にはかならず「おはようございます!」と挨拶することが肝要だ。今日一日お隣同士だからね。これはマナーだし、新たな友達になる一歩だもんね。
車を停めてからやることも、基本的に練習会と大きく変わることはない。
『練習会に行ってみよう』の「ついに来た!でも何すればいいんだろう?」を参照のこと。
●受付に行こう
受付には、
- ライセンス(クローズドクラス等ライセンス不要のクラスは必要なし)
- 受理証
- 免許証
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受付風景。
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を持っていくこと。ここでゼッケンやプログラム、コース図、参加賞などがもらえる。車検時に使用するため、申込み時に書いた「車両申告書」も返却されることが多い。
受付やら車検やら、慣熟歩行といったことは、すべて『タイムスケジュール』に沿ってすすめられて行く。これをちゃんと守らないと試合が終わらないこともあるから、ちゃんとスケジュールはチェックしておくこと。
●公式車検がある
ところで、練習会と競技会で違うのは『車検』があることだ。
車検といっても法定車検ではなくて、競技会の車両規則に沿っているかを検査員にチェックしてもらい、たしかに競技に出走できることを証明してもらうことをいう。
放送で車検開始の案内がされてから、なければタイムスケジュールの時間から、公式車検が行われる
車検員を呼ぶ前には、必ず以下のことを確認すること。
- 荷物がすべて降ろしてあり、車内に動くものがない。
- 実際に出走に使用するタイヤや部品等が装着されている。
- 必要箇所にテーピングが施されている。
- ゼッケンや指定のスポンサーステッカーなどが貼られている。
- 出走時に使用する、ヘルメット・グローブ・シューズ・ウェアなどが用意してある
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公式車検。別に怖がることはない(^^ゞ
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これらが確認出来たら、受付で車両申告書が返却されていればそれを用意して、指定の方法で車検員を呼ぼう。
“指定の方法”は放送でアナウンスされることが多いが、たいてい「ヘルメットを屋根の上に置く」、「ワイパーを立てる(雨の日)」といったアピールによって行う。
ミラーにネックレスがかかってたりすると(・・・)「これは取ってね!」と優しく冷たく注意されるから、余計なものは全部降ろそう(^_^;)。
その他にも、指摘を受けた箇所があったら指示に従うこと。分からないことがあればじゃんじゃん聞いてしまってもOKだ。
●さて慣熟歩行
放送で案内があった時間から慣熟歩行が行われる。
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慣熟歩行の模様。
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多分みんな我先にコースに出て行くはずだ。人が多いと肝心のコースが見えなくなるのを避けたいから、先頭切って出ていきたいのも人情だが、ま、出遅れたらしょうがないね。
そのうち歩き方もバラけるから、自分のペースでやるといいだろう。
慣熟歩行がジムカーナにおいて非常に重要であることは再三述べているが、イベントで各選手が本番モードの慣熟歩行をしているのを目の当たりにすると、それがウソでないことがよーく分かる。
慣熟歩行でするべきことはこちらを参照するといい。慣れないうちはとにかく覚えることが肝心。最低でも2回、できれば3回は歩こう。
●ドライバーズブリーフィング
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ドライバーズブリーフィング。かなり真剣な朝礼です。
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慣熟歩行が終わると「ドライバーズミーティング(ブリーフィング)」。
ここで当日のタイムスケジュールや出走順の再確認、注意事項などが説明される。
モータースポーツという危険の伴う競技を始めるにあたって、最終的な情報の確認が出来る最後の機会だから、このドライバーズミーティングには必ず出席すること。これに出ない人は走る資格はないといえる。
これが終わるといよいよ試合の開始だ!