2002年JMRC千葉ジムカーナシリーズ第6戦
Class A3

こちらも最終戦までチャンピオンがもつれ込んだＡ３。ただしチャンピオンの可能性が残っているのはランキング１位の“ポコちゃん”片山と、２位の“腹話術人形”星のみだ。ただし、星は自力で優勝する以外手がなく、しかも片山の順位次第というきついオーダーだ。一方片山は星以外が優勝すればＯＫという、かなり楽な展開となるはずだった。 ８割方ドライとなったＡ３の１本目、露木、松嶋が一気に53秒台に乗せると、酒巻、田口もそれに続く。そこに頭ひとつ出たのが梅澤。しかし直後に星が大きく引き離してトップタイム更新。続くラストの片山は、何と２コーナーでミスコース！片山は完熟走行でもミスコースを喫している。片山のチャンピオンに暗雲が垂れてきた。 動揺を隠せず落ちつかない片山と、無表情の人形・星のどちらに軍配が上がるのか注目された２本目。路面は完全ドライ。 池澤が52秒台にジャンプアップすると、中盤ゼッケンでも52秒台が続出。そしてついに石川が51秒台に入れてくる。さらに“クール”松嶋が50秒台を叩き出しブッちぎる。片山の頼みの綱・酒巻が52秒台で低迷し、なぜか勝負に関係のない“梅ちゃん”梅澤がミスコース。片山の頼みの綱が次々に切れて行く中、注目の星が出走。平均スピードを落とさず淡々とした走りを見せ、松嶋のタイムを更新して一気にトップに返り咲いた。このまま逆転チャンプを許すわけには行かない片山が、アクセルを踏みつけてスタート！・・・・したが、またもや２コーナーで全開ミスコース！！ ギャラリーの悲鳴と歓声と共に片山が戻ってくると同時に、星の優勝と、予想だにしない逆転劇で星のチャンピオンが決定した。 （文中敬称略）

A3