車種も顔ぶれも豊富なクローズドクラスは10台の出走。千葉のクローズドクラスは「固定客」も多く、ライセンス無しでも楽しんでいる選手が見られる。
本来は、ライセンス取得を前提としたクラスとして設けられているクローズドクラスだが、実はベテランだとか、サーキットで鍛えているとか、なにげに伏兵の多いクラスでもある。今回、A2、A3クラスの選手をして、「上手い!」を言わしめたのがミラージュアスティを駆る深野。荷重移動によって素直にテールを動かす技術などは、Aクラスの選手よりも上手いかも。案の定リザルト上でも木村に続いて2位をゲット。
「いい加減にしろ」と、クローズドクラスからもAクラスの選手からもヒンシュクを買っているのが“コウモリ”木村。何しろ走行20万k超のボロボロAW11で、A3でも18位相当のタイムを出してしまう。ライセンスも取得し、SW20を購入予定の木村は、きっと次回からはA3に殴り込んでくるに違いない。
今や千葉クローズドの名物となった“赤ミニ”西山は、ミニの特性を知り尽くして細かい部分でタイムを削る絶妙なドライビングを見せる。しかし、Gの溜まらない加速区間の多いこのコースではなかなか追いすがれず7位に終わった。
今回は主催者・オークスの計らいにより、クローズドクラスは全員表彰。千葉は将来のジムカーナを背負って立つクローズドの若者を応援している。
(文中敬称略)
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