前回は全日本でのクラッシュから修理が間に合わず不出走となった東山が復活。“改造車の県”らしく復調のCDクラスを盛り上げる。慣熟走行で今年から小泉のザウルスが、前部サスペンションアームを破損して本番走行は不出走、7台での争いとなった。
1本目、レディスのD車乗り・武田は、Wエントリーの大塚に気を使ったか今回は“踏み”が冴えない。大塚のことなど気にせず「ガンガン踏んで行けばいいのに」とはギャラリーの談。昨年チャンピオンの高橋が三味線を弾くと、山崎と森が奮起して2秒台を叩き出した。本田も4秒台に沈むなど、改造車クラスお約束の展開か?と思わせたところで、今や千葉の「名物」、隼の“サイボーグ”東山が出走。圧倒的なスピードとサイボーグらしいシャープな走りが炸裂し、貫禄のオーバーオールタイムを難なく出した。急成長中、大塚はなんとか追いすがって2位。
2本目は、高橋、本田がタイムアップを果たすも順位変わらず、山崎はあろうことかミスコース、森がタイムダウンに終わると、さしものサイボーグも調子が狂ったかつられてタイムダウン。1本目のタイムで逃げきった。ラストゼッケンの大塚は自己のタイムをコンマ3秒縮めて2位確定。
東山はこれでシリーズランキング1位に返り咲き、大塚も続いている。大塚は今年から乗り換えたばかりのエバをだんだんモノにしてきており、東山が全日本のために不出場のときは耽々と狙って行く作戦らしい。
(文中敬称略)
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