「お祭り」ってのは、人が集まってナンボですね。
今年の千葉フェスはまさにそんな感じ。 だって、空前絶後(絶後だとは思いたくないけど)の181台のエントリーがありましたから。
なんだってこんなことになっちゃったかというと、この千葉フェスを「自分たちのお祭り」だと、愛してくれる人達がたくさんいたからです。
まずはおなじみ「NUIMEN」。 消えゆく旧A2クラスの親睦団体として発足した彼らですが、それぞれの車両が変わっても、異様な組織力を維持。毎年千葉フェスの一部を「NUIMENフェスティバル」と称して乗っ取り、独自の表彰式も行って楽しんでいました。 今年ももちろんやってました。もう朝からハイテンション(笑)。
お次は「勝手に神奈川フェスティバル」。 もーこいつらには参りました(笑) 今年、神奈川では諸般の事情により「神奈川フェスティバル」が中止になっちゃいました。 「神奈川シリーズを盛り上げる会」を中心に、今年の神奈川を楽しんで来た人達はこれを憂い、半ば身内である千葉フェスを勝手に占拠してしまおう、という企画です。首謀者はこの人しかいません。遠藤さん。 ものすごい数のエントリーを集め(公称36台、実質50台超)、観戦席の一角を占拠。独自の受付も作り(笑)、たぶん主催者よりも豪華な賞品を用意してました。 ものすごい企画力、行動力。さすが神奈川でしたよ。
で、今年の目玉はなんつっても「D車連合・裏日本選手権」。 他都県ではD車を見ることすら珍しいのに、千葉には全日本より台数が集まることもあるDクラスがあります。 今や米軍の主から千葉Dクラスの主になった「もあ」ちゃん・「みあ」ちゃんが、年初から全日本Dクラスの選手に呼びかけ、また全国のD車乗りたちに声をかけ、とうとうD車両16台、エントリー26名という、とんでもない事態になってしまいました。 独自のパンフレットを製作。ステッカーも作って配布して協賛。 下パドックにずら〜〜〜〜っと並ぶD車両。 今や全日本でも目に出来ない光景が、関東の、千葉というローカルなイベントで見られました。
最後に我らが「南関東後掻連合」。 今回もステッカーを協賛し、横断幕をゴール脇に掲げます。 きくりん号とmasa号が隣同士になったので、後掻連合の看板が置かれたその一角だけ結界が張られたような雰囲気(笑)。
そんなこんなで、主幹主催者「CHIBA/S」さんには、事前からかなりのプレッシャーをかけ(笑)、かなりのワガママを聞いてもらい、彼らもひぃひぃいいながら迎えた当日でありました。 ゲートオープンが6時という前代未聞の時間に、その危機感がひしひしと感じられるではありませんか。
とにかくこの日1日、パドックを歩くと目にするのは「笑顔」「笑顔」「笑顔」。 こんなに楽しそうな空気に包まれた浅間台のパドックは、久しく見たことがないです。 幸い天候も回復したし、アナウンスと計時は住吉さんだし、お膳立てはカンペキです。
今回僕は後掻連合名誉顧問・にっぴぃこと「元にひらゆきお」選手とダブルです。 先日某所で鮮烈な後掻デビューを飾ったにひらさんですが(笑)、やっぱ本業はFF乗り。お祭りはFFで・・・ということできくりん号をチャーター。 前日もきくりん邸よりインテだけを浅間台に拉致り、練習会参加です。半分人生ゲームやってたみたいですけど。 なんとこの日のためだけに「02G・S1コンパウンド」も用意。 やっぱ負けず嫌いの男、静かに闘志を燃やしております(笑)。
かくクラスとも1本目からホントに面白くて、目が離せません。 今回は途中に挟んだDクラスなんて、走っても走ってもD車両。爆音。 最高でした。
僕らはと言えば、1本目マサ酒巻、ありえないミスコース。 元にひ、暖まらないタイヤに苦労しつつもさすがの走りで途中までトップタイム。 きくりんはココに来てピオピオのパ〜な走りを披露し、なんとか3位に入るけど、なんじゃこりゃーなタイム。 間隙を突いてやって来たのがエロソフト改めEROXそーとめ。1本目トップに立ちます。
くっそー、クルマはいい状態なんだけどなぁー!
エキスパートはもう最高。 全日本級の選手が、余裕で他人のクルマで勝負をかける人、オトナげなく自分の本番マシン持ってくる人、・・・などなどいずれにしても「負けず嫌い選手権」とも言われる全日本の猛者が、かなーりマジモードで走ります。 我が師匠・見栄春選手は1本目、一人大台違いのタイムを出してオーバーオール。 2本目まで「は」、鼻が土手に突き刺さってました。
2本目は途中から雲が厚くなり、一気に路面温度も低下して、けっこう難しい展開になりました。 それでもタイムアップする人はいるもので、まだまだ勝負は分かりません。 僕とにひらさんもタイヤをS1にチェンジ。履いたことないけど(^_^;)天下のダンロップが低温用に作ったんだから大丈夫さ!と、風評を無視して選択しました。 実際は、「せっかく用意したんだから履いてみたいよね」というものだったんだけどさ。
しかし、この選択は大失敗。 元ぜんにっぽんちゃんぴょん・にひらゆきおをしても、「どーにもなんねー(T_T)」と言わしめました。1秒ダウーン。 タナカちゃんは総長号を使うも見事に沈没、ちぃーのりか田口は挽回するも表彰外。 EROXそーとめは2本目死亡。 そしてきくりん。
タイヤ迷ったけど、せっかくにひらさんが暖めてくれたし、やっぱ使って見たいし(笑)、そのままS1。
で、スタート。 たーーーーーーーーーーー! ダメだー(T_T) で、おしまい。タイムダウン。7位に後退。
ラスト2のノリノリちゃんが、トップタイムをついに更新。さぁこのまま行くのかぁ?と思いきや・・・ 最後の最後で決めたマサ酒巻。 後掻連総長の座を守らんと、意地を見せました。 ん。 素晴らしい。
Dクラスはサイボーグ東山くんが見事優勝。 そしてエキスパートクラスはなななんと!! あの“伝説じゃない”遠藤さんが、2位宮嶋さん、3位見栄春さんを抑えて優勝。 さー大変。 もう表彰式ではいじめられまくり(笑)。
恒例のじゃんけん大会も豪華賞品で熾烈な争いが繰り広げられ、すべて終わったのは6時半くらいだったかな。
午前中なんかはかなり運営に不手際もあって、やきもきさせられたけど、午後はちゃんと修正してきたし、心配された主催者ではあったものの、まぁ低いながらも及第点・・・ですかね。 エントラントの皆さんからも概ね好評のようですし。 “テキ屋”として用意した各週屋台も、みんな喜んでくれてたみたいだし。
今回の成功は、ホントにエントラントみんなが
「なんか楽しそう」
と思って集まってくれたこと。 そいて、集まってくれた場で、みんなが積極的に楽しんでくれたこと。 この2点に尽きます。
千葉が出来ることなんて、そういう「場」を提供することだけです。 でもホント楽しかったなぁ。 ありがとうございました。
僕自身は、今回まったく成績も出ず、それどころか笑いも取れない情けないものでしたが、決してどうにもなんない状態じゃないってことも分かったし、なんつってもマシンが復活したのが一番嬉しかったな。 僕は今、木更津の「テックスポーツ」にクルマをメンテしてもらうようになりましたが、最近やっと安田さんという人が分かってきて、その仕事ぶりにも全幅の信頼が置けるようになりました。 やはり、信頼出来るメカニックのバックアップがなければ、絶対に走りに集中することは出来ません。 今回はマシンが出来あがった翌日に、会社休んでフリー走行にも行ったけど、久しぶりにクルマが自分の入力通りに動く感覚が復活し、走るのがとても楽しみでした。
でまぁ、2本目の走りもタイヤのせいにはしてるけど、本当の要因は自分自身。 2コーナーの進入で姿勢を乱し、3コーナーまでケツの修正に追われながら走ったのが最大の失敗ですが、これは手前から姿勢を作っていく「自信」がなかったことがその原因です。 こういう時、見栄春さんからは「流れちゃった・・・じゃなくて、流すんだよ!」と何十回も教えられたけど、今回は出来ませんでした。 以前なら手前からテールを動かして、パイロンを鼻でかすめるようなイメージを持てたんだけど、今は出来る自信がない。なぜ出来たのか言えば、それは練習の末つかんだ確たる感覚と自信があったから。 その自信がない今、あれは当然の帰結でした。
あー情けない。
月並みだけど、「練習する」「とにかく練習する」。 これが一番の近道なんです。
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