JAF関東ジムカーナ選手権第9戦に参加して来ました。
結果は4位。
久々に前に呼ばれました(^^ゞ
伊那、もてぎと苦手なカートコースが続き、案の定成績もさんさんたるものだったので、純パイロンコースで戦われる残り2戦、関越と浅間台はなんとしても一矢報いたいのであります。そんな中での4位。悔しい順位だけど、中身は悪くないと僕は思っています。
さて今回も事前に結構バタバタとしておりました。
前週の土曜日、千葉部会練習会で左シャフトを折損。スペア用しかシャフトはありませんから、シャフトを組んでもらうためにその日のうちに木更津に預けました。ちょうどリアブレーキローターも入荷して交換する予定だったので、一緒に作業してもらいました。 実は伊那からブレーキパッドを新品にしたのですが、どうもサイドの効きが思わしくない。特に右リアが全然ダメ。ワイヤーも替え、キャリパーも替え・・・それでもだめ。最後の手段でローターを替えて見ました。
翌水曜日に作業が上がり、会社が終わった後木更津に取りに行き、翌日は午前中だけれおんに風邪をひいてもらい(笑)、浅間台病院へ(爆)。 もちろん午後から出社しましたよ。我ながら「よくやるよアンタ」と思いましたがね(^^ゞ でもそのフリー走行でも全くダメでした。右リア。 サイドが全然ロックしないのです。あまりに無理に回そうとするので、今度は右シャフトがイヤな音を立て始めたくらいです。
これでは関越で戦いにならない・・・・最終兵器・NATSの先生こと猪口先生にすがります。「持ってきなさい」と言ってくださったので、関越に向かう前日、金曜の夜に大栄町の秘密基地NATSに持ちこみました。 機構的な問題点と思われる問題を取り除き、「これでだめならパッドだな」と言うと、先生は違う建て屋にインテを持っていってしまいました(^^ゞ するとそこには・・・・・・・・・(!!!!!!!)
コレ以上は言えません(笑) 先生は一言、「言い訳のできないようにしちゃうからな。」と不敵な笑みを浮かべていました(爆)。
作業が全部終わったのは23時。帰着は0時。 翌朝は4時に起きて関越に出発です。眠過ぎ。超眠い。 ところがあーた、着いてみたらコースには嫌がらせのように左360度ターンがあります。どうにもなりません(-_-;)
マシンの調子はすこぶる良く、先生のアドバイスもあってショックの番手もいじってみます。またこれがいい。でもサイドがどうしてもダメ(T_T)。 全く利かないわけではないのですが、左リアとのタイミングが著しく違う。また、直線状態だとロックするけど、ちょっとでも荷重が乗ると全然ロックしない。従来のパッドが面白いようにパキパキロックするものだったので、違和感ありまくりです。Winmaxのパッド、ちょっと現行モデルは好きじゃないかも。フットブレーキの操作性は最高なんですが。
ショックの番手、タイヤなどいろいろ替えてみて、6本走って最後の1本でやっと「これなら」という組み合わせをみつけました。とりあえずサイド以外はマシンの動きに不安感がない。あとは明日、きっつい左ターンがないことを祈るのみ(おいおい)。オイル交換をして宿に向かいました。
宿泊は高崎駅前のビジネスホテル。今回は妻子を連れて行ったので、ツインでも結構安くて助かりました。 関越で、どうもれおんの歩き方が変なので、聞いてみるとどうも靴が小さいらしい。この前買ったばかりのはずなのですが、子供の成長速度と言うのは大人の想像を絶します。痛い靴では可哀想なので、高崎駅前を子供靴を求めて徘徊しました(^^ゞ でもね・・・地方都市の駅前になんぞ、子供靴を売っているところなんてないんですよ(-_-;) いやぁ苦労しました。結局「無印良品」があったんで助かりました。 やっと探しあて、練習会の疲れもあってもうヘトヘト。昨年のG6打ち上げで入った銀座ライオンで、90分食べ放題のしゃぶしゃぶを30分で満腹になるペースで食い、とっとと宿に引き上げて21時前には寝てました。 考えてみたら昨晩は寝不足なんだもんなぁ(^_^;)
翌朝は6時半に宿を出ます。 ゲートオープンは7時だと思ってたら、今一度良くみてみると6時45分。うわ。余裕だと思っていたのに。 途中の7−11に寄ると、もうそこは地区戦の皆さんで買い漁り状態。お店の人も突如現れた派手な車に乗った色の黒いガラの悪い人達の集団に、びっくりしていました。そうだよねぇ・・・地区戦の連中はねぇ・・・(笑)。
さて会場に着いて受付を済ませ、コースをみると・・・ よしゃ!左ターンは1箇所180度しかない!!これならなんとかなるかも!!! 俄然やる気が沸いてまいります。現金なもんです(^^ゞ そこに見栄春さん登場。わざわざ来てくれました。
さて慣熟をしますが・・・うわっ、憶えられないコレ。 案の定、実際にミスコースが続出しました(^^ゞ
また、前日練習から気になっていたのですが、関越は浅間山の火山灰が結構降ってます。観戦席の手すりとかざらざらしてるし、一日置いておくと荷物にも薄っすら白いものが。 当然コースにも降っていて、車が走る度に白い煙が舞いあがります。 練習会でだいぶ掃けましたが一晩でまた結構降ったようで、白い煙が舞います。ほんの微量なんですけど、コレが結構効くのです。 どうも路面が滑るようになる・・・というよりは、タイヤの表面に影響を与えるような気もします。よくわかりませんが(^^ゞ
いやしかし・・・とにかくミスコースが多いんで、見てるとこっちまで影響されそうです。
車の方は、昨日いいと思ったセットそのままにします。路面温度は昨日より若干高いかもしれませんが、特に変更する必要は感じません。基本的な車の動きの方向が同じなら、後は運ちゃんの仕事です。 今回はほとんどラップさせないので、一人1分20秒前後で僕のゼッケン97番まで回ってくるには相当の時間がかかります(^^ゞ お陰さまで・・・・・良く寝ました(笑)
S1クラスの爆音エンジンがかかるのを聞いてやっと目が覚めて出走準備。 最近やっている出走前のストレッチをやって、身体を温めます。1分前後という短い時間の中では、結局操作する人間側の動きがそのまま取り返しのつかない操作の遅れやミスとなる・・・最近そう考えてます。まぁ本気で考えるなら、きっちり必要な筋肉をつけたり、栄養管理も必要だと思いますが、今の所そこまではやってません。 でも、いわゆる準備運動というのは重要だと思いました。
日差しも強くなってきて暑いので、ギリギリまでマシンに乗りこむのを遅らせました(^^ゞ 以前なら30分近く前から修行僧のようにマシンにこもって窓を閉め切り、ヒーター全開の中でライバルのタイムを聞かないようにしていたものですが、最近はこれをやらなくなりました。相手のタイムがどうであろうと自分にできることをやるしかない・・・そんな気持ちになってきているのかもしれません。恐いのは相手のタイムではなく、自分のミス。 「自分との戦い」とよく言います。自分の持てる力を必要な時に使えるかどうか、それが自分との戦いだと思うのですが、ジムカーナはライバルとの勝負という表面上の競争以上にこの戦いが大変なのだと、今になってやっと分かってきたのかもしれません。 #気づくのが遅いという噂もある(^^ゞ
さて出走です。 いやぁ、ギリギリまでコース確認しましたよ(^^ゞ ところが、前走者の小松澤選手がまた、メッチャくちゃなコースを走ってくれちゃうわけです(笑)。勘弁してヨー(^_^;)と思いました正直。 (出走後に“スミマセンでしたー”と声をかけてくれるすごくいい人なんです。小松澤さん。) そこに聞こえてきた声。
「おとーさんがんばれぇーーー!!!」
れおんの声です。 一気に我に返ります。ありがとう息子よ!
スタート。 1コーナーはうまく向きが変わった。その後の鬼門左180度! ・・・・・うわっダメだぁぁぁぁぁ! でも気を取りなおして攻めます。入り口のブレーキングでの姿勢変化が実に楽。動いた後もアクセルを入れるとぴたりと止まる。不安感がない。 ・・・と外周の出口でちょっとテールが出てしまった。うわっちょっと出過ぎ! アクセルを踏んでみるけどそれでも止まらない。結局カウンターがあたってしまいました。 ちょっとタイムロス。 ゴール前のターンセクションは、左ターンに対する不安感が右ターンにも伝播してしまい、僕のもともとの悪い癖である「サイド早引き」が出てしまいました。 関越の傾きにやられてターン出口でちょっと失速・・・・。
ゴール。 1分20秒505は結局5位で1本目を折り返しました。
見栄春さんからはダメ出しの嵐(^_^;) 一通り今一度攻め所を確認し、暑さに慣熟をいやがる田口くんを連れ出して歩きました。 1本目5番手。それも上位との差は大きい。いつもなら「まぁしゃーねっか」と思うところ。でも今日はこれで終わりたくありませんでした。最低でも表彰台が欲しい。一つでも順位を上げなければ。 今日の自分なら、今日のマシンのコンディションならできる! そう信じて戦う姿勢を緩めませんでした。
2本目。 火山灰がだいぶ掃けたらしく、路面コンディションは良好のようです。各クラスとも大きくタイムアップする選手が増えてきます。 一方、ダブルミスコースも多いようで(^_^;) 今回のミスコースの特徴は、皆さん気持ち良くコースを外れていくことですかね(笑)。某M間さんなどは、2本とも黒旗降られてもどこを間違えていたのか気がつかなかったそうです。
やがて出走。 今回S2クラスは、今年のシーズンみかけたことのない選手も出場して来ました。前日練習をみる限り、どうやら地元の選手っぽく関越を走りなれていて、僕は負けまくってました。こうした前半ゼッケンの選手が続々タイムアップ。 僕は自分のタイムがどんどん抜かれ、スタート時点で7位まで落ちていることに気がついていました。 こんなこと聞いたら以前だったら構えちゃうんですけどね。でもなぜか違う。 戦うのは抜いた相手ではなく、自分の力をちゃんと出せるかどうか、つまり自分自身である・・・ふたたび自分に問い掛けます。 でもやっぱりドキドキするのです。焦るのです。 大丈夫なのかと不安になるのです。
しかし、スタートラインについてドアを開けると、また聞こえてきます。
「おとーさん、頑張れぇぇぇぇ!!!」
この声が高ぶりかけた気持ちをすーっとおさえると同時に、集中力を一気に高めてくれました。 ドアを閉めた瞬間、1コーナーを見据えます。 スタートフラッグが振られました。
路面のコンディションはやり良いようで、スタートもタイヤが食ってちょっとストール気味になってしまいました。1コーナーも思ったより止まってしまい、またリアも粘って今一つ姿勢が崩せていない。そのまま2コーナー。そして左180度。魂で引く。なんとかロックした。回った。 想定したラインにマシンが乗ったので、その後の動きはマシンに教えてもらいながら。 1本目の走りで梅ちゃんに指摘されたポイントも気をつけつつ、また、1本目はサイドを使わなかった部分もちょん引きしてみました。 マシンが動く。自分の感覚も悪くない。体も動く。運転が楽しい。 反面、外周左回りで速度を乗せられなかったり、ちょっとブレーキが甘かったり、相変わらず右サイドもロスが大きい状態でゴール。
1分19秒573。 なんといっきに3位に浮上。 久々にゴール後気持ち良かった。 思わず叫ぶ。
久しぶりだ。こんな感覚。
ま、でも1分後には“目の上のたんこぶ”竹ちゃん(笑)に抜かれましたがね(T_T)
てなわけで表彰台からは叩き落されてしまい、再車検は受けられませんでした。再車検に向かう3人をこれだけ羨ましく思えたことも今までない。でも一方、自分の順位も肯定できているのです。 今回、自分はマシンとの一体感を強く感じて、ホントに久しぶりにイベントという場で気持ち良く攻めることが出来た。これで表彰台に上れないのなら、それはまぎれもなく自分の力であって、もし悔しいと感じるのならそれは相手や順位ではなく、自分の力のなさであると認めることが出来たからです。
誰だって勝負のかかった試合は恐い。 一旦スタートラインに立ったら、あとは自分自身しか頼りにできる物はない。 自分自身を頼るとは、すなわち自分の身体が必要な動きを正確にしてくれること。 これを体得するために、練習をする。 練習だけが、スタートラインに立ったとき、自分を支えてくれる。
真理です。 これ、全部「エースをねらえ!」に書かれていることなんですけどね(笑)。
それを久々に「実感」できたかなぁ。 いつもいつも無理ばかり言って迷惑かけている安田さん、 今回面倒見てくれたNATSの先生、 どうもありがとうございました。
さて今回、坂部さんがブッチギリで貫禄の勝利を収め、これをもって2004年度S2クラスのチャンピオンを獲得されました。 表彰式では有無を言わさず正座して頂き、聖杯から祝福の聖水を受けて頂きました(笑)。 いつか僕もこの聖水を浴びたいものです。
帰りは渋滞でした(^^ゞ 結局3時間かかってヘロヘロ。 1番コレがつかれたな。
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