[2004/09/05] 全日本ジムカーナ・鈴鹿

全日本ジムカーナ選手権、もあちゃんこと大塚選手のサポートで鈴鹿に行って来ました。

今回、チームパドックとして登録する「チーム名」には、あろうことか「チームきくりん」という名前が無断使用されていましたが(笑)、監督は僕ではなく「みあ」ちゃんです。
そんな監督・みあちゃんですが、日ごろのもあちゃんの仕打ちに耐えかねて(笑)、先週一週間突如南国ワイハーへ傷心の海外逃亡。
音信不通となってしまっていました(^_^;)

なんと金曜日の夕方帰国し、成田空港から池袋の自宅に帰り、今度は電車で南行徳まで来て、僕と一緒にインテでまた成田のもあちゃんち、そして大栄のNATSに集合という、綱渡り的なハードスケジュールをこなし、一路鈴鹿へ。
ホント、飛行機が遅れたら成立しませんぜ、この計画は(^^ゞ

さて今回は、「NATSの先生」ご一行とすべてご一緒させていただきました。
NATSとは、東関道・大栄ICすぐ脇にある自動車専門学校「ニホンオートモービルカレッジ」(http://www.nats.ac.jp/)のこと。
広大な敷地の中に、最新の設備と最新のカリキュラム、さらにサーキットまで持っているという、とんでもない学校です。「実習」として各種レースにも取り組んでおり、マシンのメンテナンスやサービスも含めてすべて学生さんが行います。
「NATSの先生」こと猪口選手は、その学校で先生を務める傍ら、カートで全日本選手権まで上り詰めた腕を買われて「ドライバー」も務める「先生ドライバー」。
現在はフォーミュラー隼のワンメイクレースに出場し、優勝経験もある現役レーサーです。

さて、集合した後、3日の23時過ぎに大栄を出発。
荷台の中は上下2段に分かれており、上段にD車を2台、下に装備を満載できる、NATS所有の大型のパネルトラック(!)と、「実習」として同行するメカニック学生9名を乗せたこれまたNATS所有のマイクロバス(!!)とで鈴鹿を目指します。

このトラック、その上段のフロアは当然上下可動だしクルマごと降ろせるリフトもついていて、おまけに屋根まで開いちゃうという、まるでサンダーバード2号のようなすごい架装の10トントラックですが、実はショックが抜け抜けで乗り心地は悲惨でした(笑)。
そんなトラックのキャビンに、もあちゃんのわがままにより、先生・きくりん・もあみあという4人が詰め込まれていたのです(笑)。
これではまるで難民状態なので、僕は日本国憲法で保障している「基本的人権」と「健康で文化的な最低限度の生活を享受できる権利(生存権)」を主張しましたが却下され、鈴鹿まで護送されました(T_T)

途中の天候はかなり悪かったのですが、4日の6時過ぎには鈴鹿到着。
公式練習は、正コースを1週ずつ走る「テストラン」と、本番コースと同じコースを走る「公式練習」という2本だて。途中から雨が降り始め、Dの2本目は雨でした。

もあちゃんはアンダーに苦しんで最下位。
先生は何といきなり3位に入って上位に肉薄。これにはトップ2台の隼勢もちょっと肝を冷やした模様(^^ゞ
いやですね、浅間台を走っている先生を見た時は、「おいおい、この人マジで大丈夫なのかよ(^^ゞ」と心配していたのですが、やっぱりタダモノじゃなかったです。パワーと軽さに任せた運転が目立つD車乗りの中にあって、きちんと荷重とアクセルコントロールをしてしっとり走るレース譲りの運転を見せてきます。
何しろ専門学校で教えている先生でもありますから、クルマの整備・セッティングはもともと「超専門」である上に、ドライバーとしてのセンスと実績もあるのですから、ちょっとズルイくらいです(笑)。
まぁそんなんで軽く様子を見つつ前日は終了。

実は前日を含んだ2日間、僕はヒマさえあればパドックで寝てました(笑)。
月曜日は仕事のアシスタントが休みなので、何があっても休めません。体力を温存しておかなければならないので、省電力モードで行かねばならず、必要のないときには電源を切ってバッテリー充電です(^^ゞ
まぁ言ってみれば『コアラモード作戦』っつーんですか?
うちのパドックに来た方は、いつ行ってもきくりんが寝ている・・・と思ったことでしょう(笑)。

さて、今回の宿はサーキットから近いセントラルホテル。けっこうキレイでサーキットからも近いのですが、渋滞がひどく時間がかかります。
同じホテルには、Dクラスの村上選手、本家隼ご一行に加え、サイボーグ一族(笑)もいました。神様の意地悪なイタズラでしょうか。
近所のジャスコ・ショッピングモールにD車連合集団で食事に向かいましたが、本家隼チームは適当なところに入り、NATSチームは学生が集団で入るれるお店へと分散。残されたチームきくりん&サイボーグチームは、めぼしいところがなかったので、もあみあ・きく・みかん・サイボーグアキラ・サイボーグメカ中村氏でホテル近くの焼き鳥屋さんへ。

ところが!!!

ここで鈴鹿の妨害電波でCPUが故障気味だった「アキラ」が突如暴走。

普段飲んでいるサイボーグ専用オイルと勘違いしたのか、炭酸アルコールを大量摂取。

そして数時間後・・・・

ついにCPUブロー(爆)。

品行方正な郵便局員の鏡として定着している世間のイメージも鑑み、ここでは詳しく報道しませんが(笑)、あれはかなりヤバかった・・・っつーか楽しかったです。
サイボーグアキラとはそこそこ長い付き合いですが、松原以外で食事や飲みに行ったことがなく、いやマジで笑えた。

キーワードは
「何だかんだ言ってもカネがなきゃ始まりませんよ!」
「明日はもうどうでも良くなってきましたー。」
「明日は頑張るぞー(矛盾)」

その後、学生を引率していた先生二人も合流して再びひと騒ぎ。
22時近くに解散。僕は即行で記憶を失っていました(^^ゞ



翌朝・・・本番。
雨が降ればパワー差がなくなるため雨乞いする人、晴れを祈る人それぞれですが、チームきくりんとしては雨希望(^^ゞ
天気予報では朝からばっちり雨のはずなのですが、曇りです。結局走行はほとんどドライ。
しかし、Dの1本目のときだけにわか雨がザーッと来まして大変でした。

1本目の山口選手の走りは、まさにウマイ!としか言いようのない走り。D車があんなに「しなやかに」「力強く」走る姿を初めて見ました。
先生はいきなりスゴいタイムをたたき出したのですが、微妙な脱輪を取られて、それでも5位。
「アキラ」の時にもっとも雨が強く、どうにもならず下位後退。雨が残ったラスト2もさすがに山口選手に追いつけず、1本目終了。

2本目はぱらぱらとは降ってましたが路面は完全ドライ。
先頭ゼッケンの先生が出走。
・・・・と思ったら中間を過ぎたところでスピンして止まって、そのまま自走不能。どうやらリアサスペンションのロッドが折れてシャフトも逝っちゃったらしいです。
D車はトラブルがつきもの。だからこれは全然問題ない。
しかしD車両はタイヤ温度をシビアに管理してスタートラインについています。タイヤが冷えてしまうと軽くてパワーのあるマシンにとっては危険極まりないのです。

ところが、ここのコースオフィシャルの動きがすこぶる鈍い!!
何をどうしたいんだか分からないまま、どう考えても無駄な行動で無常な時間が流れて行くのをみて、きくりん選手、ついに全日本会場で初ブチ切れ(^_^;)

とろとろとマシンを押しているコースオフィシャルに「走れボケ!」

コースクリアのグリーンフラッグが出ているのにもたもたしているスタートオフィシャルに「とっとと走らせろ!」

普段は「いい人」がウリの僕ですが、あのレベルの低い全日本主催者にはまったく呆れかえりました。

案の定、次走の山口選手はタイヤが冷えて1コーナーでスピン。もあちゃんも冷えたタイヤで大格闘。
今回徹底的に運に見放された「アキラ」も撃沈。
低能なオフィシャルに勝負をどぶに捨てられてしまいました。

ただ、もあちゃんの走りの内容自体は非常に良かったんですけどね。
結局ラスト2台はこのトラブルを察知してタイヤ装着を留保し、いい状態で出走できてがっぷり四つの勝負を演じ、苛烈な戦いを制してキュウテン選手が優勝でした。

競技が終わった途端に雨が降り始めます。
片付け慣れした全日本猛者たちはあっという間に片付けて会場を去りますが、NATSの学生君たちはそこまで手際が良くありません(笑)。
結局鈴鹿を出たのは17時ちょっと前。
途中名古屋はスゴい雨でしたがスムーズに抜けられれ、浜名湖で食事、足柄で給油して23時50分ごろ大栄のNATSに帰着しました。

この日は特に大物荷物を降ろすこともないようなので、僕はインテに自分の荷物を積み替えて、0時ちょっと過ぎには大栄を出ました。
きくりん邸着は0時45分。
シャワーを浴びてそっこーで寝ました。


今回の全日本行脚は楽しかったです。
残すところは最終戦筑波。
ちょっとれおんの運動会の関係でサポートに行けるかどうか分からないのですが、楽しみです。


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