“もあ”ちゃんのサポートで、JAFカップに参加して来ました。 もあちゃんは今年4回全日本のDクラスに出場して、フォーミュラー全盛のなか、10年以上昔の車体である「EVA6A」で健闘し、シリーズ5位に入っています。
会場は富山の「イオックス・アローザ」というスキー場の駐車場。 しかし、過去に全日本選手権が開催されたこともあり、僕の師匠である鷹巣見栄春選手は、ここで優勝したことがあります。地元上げての歓迎ムードが実に暖かいイベントです。
1日の0時半にもあちゃん・みあちゃんが、積載車でお迎えに来て以来、帰って来たのは3日の0時半。 きくりん邸からでも片道500キロ、もあちゃんちからだと600キロ、往復はかなーり大変でした。 詳しいレポートはみあちゃんがアップしてますので、そっちを見ていただくとして・・・
今回のもあちゃんは、前日練習絶好調、本番当日ヨレヨレ〜でした(笑)。 前日は尻を叩きまくって、2本目はかなりいい感じで走り、YT勢まであと一歩まで迫りました。 これにはYTのお二人もビックリして、それからは対等なライバルとしてなごやかムード。
で、本番当日。 1本目は前半実に素晴らしい走りを見せたのに、後半でミスコースしかかりやがりました(^_^;) 米軍ジムカーナ出身のもあちゃんは、パイロンが20本あったってミスコースなんぞしたことないのに、やらかしちゃいました。
でも実を言うとこれ、僕たちサービスのミスも大きいのです。 D車はご存じの通りタイヤウォームが認められていて、みんなそれぞれのやり方で暖めたタイヤを、走行直前に装着して走ります。スリックタイヤは出来るだけ適正な温度に近い状態で走らせてやらないと、満足なグリップを得られません。というより、D車はちゃんとグリップするタイヤじゃないと、危なくて走れたシロモノじゃないんです(^_^;)
で、今回はタイヤウォームに新兵器「ジェットヒーター」を導入したので、タイヤ温度管理はバッチリなんですが、今回失敗したのはタイヤ装着のタイミング。 出来るだけいい状態で出走させるため、ギリギリまで粘るわけですけど、この読みが甘かった。というよりあたり過ぎました。 ドラミで配られた注意書きには、「各クラス間に約3分のインターバルを取る」と書いてあったので、自分たちの作業時間が把握出来ている僕たちは、この3分も計算に入れてタイヤ装着を始めました。
ところが実際は、1分弱しかインターバルを取らず、もあちゃんがスタートラインについた時には、前走者はすでに後半区間・・・・という状態になってしまいました。 これではドライバーが今一度コーストレースする暇もありません。 で、ミスコースしかかり・・・となるわけです。
これは完全にサービスミス。 一応もあちゃんには謝ったけど・・・・・・・ でもやっぱネタ的にはオイシイので、
「やーいやーい!ミスコースぅぅ〜!」
と笑い飛ばすところがひとでなしと呼ばれる所以であります(爆)。
で、2本目は、1本目に満足なタイムが残せなかったことが過大なプレッシャーとなってしまい、ガチガチの走り。 最近の切れたもあちゃんらしくない、守った走りに終始してしまい、予想タイムを大幅に下回る結果となりました。
えー、当然『ビリ』であります(笑)。 やーいやーい♪
今回は勝負の歯車がちょっと狂っちゃったのかなぁ・・・という感じ。 サービスとしてもあちゃんにはホント申し訳ないと思います。
しかし、全日本に出場した彼を間近でみて来た僕は、彼のものすごい急速な変化に、正直言って驚きました。 今年の第一戦が始まる時は、彼はまだ県戦ドライバーの走りでした。 しかしそこで3位になると、それ以降の彼の走りは劇的に変わります。 自信に満ちた、伸び伸びしつつ切れのある走りがどんどん研ぎ澄まされてきたのです。 それは、菅生で熟成され、伊那で育まれ、筑波で花開いたように思います。
D車は安全規定以外、改造に関してはほとんど無制限であるゆえ、進化する時は劇的に変化します。 運動性能の極大化を狙ってフォーミュラータイプが当たり前となり、エンジン効率の極みとも言えるバイクのエンジンが搭載されるにいたり、10年以上前の、かろうじてクルマ形をしたクルマ(EVA)では、どう考えたって歯が立つハズがありません。 そのマシンを、間違いなくドライバーの力で速く走らせている、ということを認められたからこそ、彼は全日本選手権Dクラス上位のレギュラードライバーたちにも、しっかり「仲間」として受け入れられています。
こんな彼だからこそ、願わくば同じ土俵・・・・すなわちフォーミュラータイプで戦って欲しいとは思いますが、彼がEVAを愛している限りは、これは愚考と言うものでしょう。
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