業界動向(?)に敏感な人は、とっくの昔に知っているとは思うけど、来年(2005年度)は、JMRC東京ジムカーナシリーズは開催されない。休止だ。 東京部会のホームページで議事録を閲覧すると、ちゃんと書いてあった。 これではアナウンスメントが充分だとは、僕には到底思えないのだけれど。
結局のところ、主催に手を挙げるクラブが1チームを除いてまったく現れなかったという。 昨年あたりから台数減少が顕著になってきて、このままではイベントとして開催する意味がないと、各主催者は判断したようだ。
東京シリーズといえば、関東の都県戦の中でもひときわ格式の高いイメージを持った、ひとつのブランドを形成していた時代があった。ほんの片鱗ではあるけれどそれを見聞きしていた世代の人間としては、にわかには信じがたい事態である。
しかしながら、以前よりホームページに設置されていたネット掲示板(現在は閉鎖)が、この夏場あたりからは悲惨な状況になっていて、なるほどたしかにエントラントと主催者がこんな関係では、ひとつのイベントが成功するはずもないと心を曇らせていた矢先でもあった。
僕は、一度だけではあるけれど東京部会の傍聴をしに足を運んだこともあるし、以前からことあるごとに東京部会のあり方について各所でコメントをしてきた。 僕の目から見ると、たしかに東京シリーズの凋落は、起こるべくして起こったと思っている。 それについてくわしく言及はしないが、ひとことで言えば、エントラントと主催者の視線が離れすぎたことにに尽きる。
しかし、その「視線のずれ」は、部会や主催者に一方的な原因があるわけではない。 もちろん、東京部会および主催者には大変大きな非がある。彼らの「勘違い」がすべての根本原因であることは、間違いない。
しかし一方、半分は、エントラント達自身が招いたことであるといえる。
ジムカーナのイベントが楽しく盛り上がる大会として成立するためには、主催者とエントラントの視線の一致は不可欠だ。 そのためには、主催者がエントラントの視線まで下げる一方で、エントラント自身も成長して視線を高くしなければならない。 ましてや、この両方が欠けていたのなら、もはやいいイベントが成立するはずがないのは自明である。
その象徴があの掲示板だったといえるだろう。
匿名という「物陰」に隠れて自分はまったく動かず、ひたすら人のやることにブーイングを投げつけるだけ。 きっと誰かがそれを汲み取って、自分にとって都合のよいように物事を動かしてくれると思っているバカなエントラントが、不幸なことに吹き溜まってしまったかのようだ。
無責任に文句を言い続けてばかりいたら、文句を言う対象そのものががなくなっちゃった、というなんとも間抜けな話である。
このまま同様に、他のイベントやシリーズにも文句を言い続けて攻撃し、一つ一つつぶして行くのが望みなのだろうか。 ふと考えたら、自分が走るイベントを主催してくれる人が、誰もいなくなったということに気がつくまで。
「金を払ったからオレは客だ。」
と、ふんぞり返っているような連中は、悲しいかな、ことジムカーナにおいては、永久にお望みにかなったイベントに出会うことはあるまい。 そして、その態度自体が自分の首を締めているのだということにすら、気がつかないのである。
社会性のない、頭の悪いオタクがやりそうなことだ。
ジムカーナのイベントは、そんな腰の重いオタク連中に文句を言われてまで、開催するメリットなどなにひとつない。それでもなぜ開催しつづけてくれる主催者がいるのか、そういう気持ちに対する「想像力」の欠如ぶりには、もはや同情すらしてしまう。
まともに育ってこられなかったんだね。 かわいそうに。
東京部会には経験も豊かでバイタリティあふれる人達が揃っている。彼らなら、きっとこの事態を克服してくれることだろう。 がんばれ!東京!
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