2004年8月10日付で発行されている「JAF MOTOR SPORTS」ニュースで、来年の全日本選手権のカレンダーと国内競技車両規則の「概要」が発表された。
カレンダーはともかく、車両規則についてはあくまで「概要」で、すべてが記載されているわけではない。遅かれ早かれ「JAF SPORTS」に掲載されるので、ライセンスホルダーなら近いうちに目にすることになると思う。
ま、一応さわりだけ載せておくことにする。
まずはカレンダーね。
------------------------------------------------------------------------ ■2005年全日本ジムカーナ選手権カレンダー
【第1戦】 開催日:3/12〜13 競技会名称:2005JAF全日本ジムカーナ選手権第1戦 オーガナイザー:株式会社ツインリンクもてぎ/チームシェイクダウン 開催場所:ツインリンクもてぎ スーパースピードウェイ
【第2戦】 開催日:4/23〜24 競技会名称:2005JAF全日本ジムカーナ選手権第2戦 ジムカーナ IN 関西 オーガナイザー:モータースポーツクラブ奈良/淀レーシングクラブ 開催場所:名阪スポーツランド Cコース
【第3戦】 開催日:5/22 競技会名称:2005JAF全日本ジムカーナ選手権第3戦 SUGO ALL JAPAN GYMKHANA オーガナイザー:奥州ビクトリーサークルクラブ 開催場所:SUGO国際カートコース
【第4戦】 開催日:6/26 競技会名称:2005JAF全日本ジムカーナ選手権第4戦 ザ スラローム イン北海道 オーガナイザー:マーベルオートクラブ 開催場所:サホロモータースポーツランド
【第3戦】 開催日:7/16〜17 競技会名称:2005JAF全日本ジムカーナ選手権第5戦 SUPER GYMKHANA IN IOX-ALOSA オーガナイザー:エースナビゲーター&ドライバーズ 開催場所:イオックスアローザスポーツランド
【第6戦】 開催日:8/6〜7 競技会名称:2005JAF全日本ジムカーナ選手権第6戦 GYMKHANA IN 九州 夏 オーガナイザー:モータースポーツクラブくろぢょか 開催場所:三井オートスポーツランド
【第7戦】 開催日:9/3〜4 競技会名称:2005JAF全日本ジムカーナ選手権第7戦 OSCCスーパースラローム IN SUZUKA オーガナイザー:大阪スポーツカークラブ 開催場所:鈴鹿サーキット南コース
【第8戦】 開催日:9/24〜25 競技会名称:2005JAF全日本ジムカーナ選手権第8戦 SUPER BATTLE IN 長州 オーガナイザー:ミネレーシングスポーツクラブ/チョロキューモーターズ株式会社 開催場所:MINEサーキットジムカーナ場本コース
【JAF CUP】 開催日:11/5〜6 競技会名称:2005JAFカップオールジャパンジムカーナ/2005年JMRC全国オールスタージムカーナ オーガナイザー:レーシングチームスピナーズ 開催場所:名阪スポーツランドCコース ------------------------------------------------------------------------
つぎ、車両規則。
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■国内競技車両規定概要
「概要」をさらに、私きくりんが些末だと判断したものはシカトし(^_^;)、重要だと思ったものだけをさらに編集したもの。 ご利用は計画的に・・・じゃなくて、自己責任で。 また、転載は一切不可とする。
1.現在の、第2編「登録番号標付競技車両共通規定」と第4編「スピード車両規定」を統合して「第3編 スピード車両規定」となる。これによりP車両、N車両、B車両はそれぞれ「スピードP車両」「スピードN車両」「スピードB車両」となる。
2.車両の定義に「(当該自動車の自動車検査証の型式指定番号欄に型式指定番号が記載されているもの)」と「運行の用に供することができる(自動車検査証の有効期間内)」の条文を追加。
3.スピードN車両について (1)フライホイールは「クラッチを交換する場合に限り、他のものに変更および交換することができる」。 (2)「スパークプラグ、ハイテンションコードの銘柄、型式は自由」。 (3)フィルターは「フィルターカートリッジの変更は、当初のものと同一の方式のものであれば認められる」。 (4)クラッチは「ディスク、カバー、スプリング、カラー、メインドライブシャフトフロントカバー、クラッチレリーズシリンダーおよびベアリングの材質を含み変更することができる。ただし、機械式クラッチを電磁クラッチに、電磁クラッチを機械式クラッチに変更しないこと」。 (5)ブレーキパッド、ショックアブソーバーに「カーボン材」の使用禁止。 (6)タイヤ・ホイールサイズは競技種目(ジムカーナ/ダートラ)別に分ける。 (7)「追加アクセサリー」や「一般消耗品」についてごちゃごちゃと定義があるらしいけどメンド臭いから割愛(^^ゞ
4.スピードSA車両について (1)現行第2編と第4編の統合に伴って現行第2編の「安全規定」も移行する。配管だの消火器だのサーキットブレーカーだの牽引用穴あきブラケットだのの定義が入るということ。スピード車両についてはすべて「推奨」という形。 (2)ベルトは「すべての車両にFIA公認安全ベルトの使用を強く推奨する」。 (3)ロールバーは「すべての車両に4点式以上のロールバーを装着することを推奨する」。 (4)エンジンマウント・ミッションマウント、ラバーマウントおよびブッシュ、制動装置、ショックアブソーバーに「カーボン材」の使用禁止。 (5)タイヤ・ホイールサイズは競技種目(ジムカーナ/ダートラ)別に分ける。
5.B車両について (1)安全ベルトについて他のスピード車両と同一の内容にする。 (2)純正装着の場合を除き、車体以外にカーボン材の使用は禁止。
6.スピードSC車両について (1)2006年からの規定変更を予告する。 (2)「車室」の定義の変更。2ボックス車でも隔壁を作ると車室と荷物室に分けられるっぽい記述がある。 (3)「最低重量」の変更。ジムカーナの場合、2輪駆動車と4輪駆動車に分け、前車はカタログ値からマイナス200kg、後者はマイナス100kgだが1200kgが下限。ダートラは排気量別に細かく最低重量を分ける。 (4)クラッチにカーボン使用可。その他は純正装着を除き使用不可。 (5)その他ボンネット、トランクリッドに関する細かい規定。割愛。
7.スピードD車両について (1)変更なし。ただし2006年からの規定変更を予告する。 ------------------------------------------------------------------------
以前発表されたクラス区分の中に、SA車両については「外車オッケ〜」みたいに読める記述があったんだけど、「型式指定番号が記載されているもの」とわざわざ追加するのは、どうやらそうじゃないことを意味するらしい。 詳しいことは知らないけど、なになに?外車って型式指定番号がないんだ。あ、そうなの。
一時は「スーパーセブン」や「エリーゼ」の独壇場になるぜ!なんて噂もあったのだけれど、多分ダメなんだね。
個人的にはスーパーセブンでジムカーナは無理だと思ってたけれど(^_^;) 一応プチ・フリークなので。 バーキン・セブンなら多少可能性はある。でも、ケーターハム・スーパーセブンじゃ無理。 なぜなら、すぐぶっ壊れるから(笑)。 たぶん路面の粗いところでサイドターンなんてやったら、ド・ディオンアクスルごともげる。リアアクスルの横方向位置を固定しているのは、たったの一点なんだから。
それと、そもそもケーターハム・スーパーセブンでサイドターンはまず無理。 なぜなら、サイドブレーキレバーは助手席の膝元にあるからなのだ(笑)。届くかーボケ!
エリーゼはジムカーナという面で言えば、ポテンシャルはずば抜けていると思う。 ただ、エリーゼ同士の戦いになったときに、ノウハウや部品を持っているかどうかの差がでかいと思う。この手のクルマになると、車体自体もそうだけど、パーツやノウハウが誰でも手に入るわけではないのだ。インチキがあっても全然わかんないしね(笑)。
ま、ステッカーもない地味ーなクルマを、地味ーなドライバーが地味ーに走らせて、地味ーに始まって地味ーに終わっちゃうよりは、ただあるだけで派手なクルマが走っているのも一興ではある。実際乗ってみたいし。 でもこれ、解禁しちゃったら泥沼だろうね。 これがギリギリの良心というところか。
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